代数体 K/Q におけるデデキントのゼータ関数
ζK(s):=0=a⊂OK∑NKas1, s∈C
もリーマンのゼータ関数と同様に Re s>1 でオイラー積で表すことができる:
ζK(s)=p: prime ideal of K∏1−NKps11
特に K=Q のときデデキントのゼータ関数はリーマンのゼータ関数である。
素数 p の上にある K の素イデアルは高々拡大次数 [K:Q] である(p が完全分解する場合ちょうど [K:Q] 個ある)。よって s=σ+it (σ,t∈R, σ>1) とすると
1−NKp−s1−1≤pσ2[K:Q]
よって (2) の右辺は絶対収束する。
※この議論はリーマンのゼータ関数のオイラー積と同様。
m∈Z を任意に 1 つ固定する。NKp≤m となる素イデアル全体を Pm 、Pm に含まれる素イデアルのみを素因子とする整イデアル全体を Im とすると次が成り立つ:
p∈Pm∏1−NKp−s1=1+a∈Im∑(NKa)s1
※この議論もリーマンのゼータ関数のオイラー積と同様。
ここからがわからない。右辺を m→∞ とすれば ζK(s) になりそうだがどうやって厳密に示すのだろう。絶対収束はどうすればいいのか。