無限積と無限和(級数)の収束
無限積の絶対収束と級数の絶対収束はある意味同値である。それが次の命題(解析入門 I p.389 定理 6.2):
すべての n∈N に対し an≥0 のとき、次の (a) と (b) は同値である:
(a) n=1∑∞an は収束する。
(b) n=1∏∞(1+an) は収束する。
これを絶対収束と言い換えても成り立つ。
オイラー積が絶対収束すること
オイラー積
p: prime∏(1−ps1)−1
が絶対収束することを示すには、an:=(1−pns1)−1−1 とおき、n=1∑∞an が絶対収束することを示せばよい(pn は n 番目の素数)。
∣an∣=(1−ps1)−1−1=(ps−11)=∣ps−1∣1≤∣ps∣−11
最後は三角不等式を使った。
s=σ+it (σ, t∈R, σ>1) とする。pn≥2 (∀n) だから pnσ−11≤pnσ2 となる。よって
∣an∣≤∣ps∣−11≤pnσ2
となる。リーマンのゼータ関数が収束するから n=1∑∞pnσ2 も収束する。よって比較定理により n=1∑∞an は絶対収束する。
※この議論は代数体 K/Q のオイラー積 p: prime ideal of K∏(1−NKps1)−1 が絶対収束することと同様である。
参考